ペアローン版
2人で借りた住宅ローンを、世帯の資金繰りから考えます。金利の行き先を、誰も確実には知ることができません。予測はせず、「どこまで条件が変わると、世帯の判断が変わるか」を2人の数字で示します。

返済予定表や銀行のWebサイトを見ながら、2人それぞれのローンの今日時点の状態を入れてください。入力した数字はこの端末の中だけで計算され、どこにも送信されません。

2人に共通の詳しい設定(わからなければそのままで大丈夫です)
多くの銀行の変動金利(元利均等)では、金利が上がっても返済額は5年間変わらず、見直し時も1.25倍までしか増えません。

返済予定表が手元にないときは、こともできます。

使い方(ペアローン版)

このツールでできること

ペアローン(2人がそれぞれ別のローンを組み、互いに相手の連帯保証人になる形)を、世帯で見るための試算ツールです。2本のローンは別々に返済されますが、返済のお金は同じ家計から出ていきます。そこで、世帯の手元資金を毎年追い、「金利がどこまで上がると、生活防衛資金を下回るか」という分かれ目を示します。

連帯債務や収入合算は、計算上は1本のローンなので、1人で借りている方向けの住まいの羅針盤をお使いください。

繰上返済をどちらのローンにどれだけ入れると多く残るか、片方の収入が止まったときに何年分の備えがあるかも確かめられます。

数字の整理がついたら、次は「どんな暮らしを描くか」へ。書籍『人生の景色を変える、住まいの設計図』/無料の住まいの風景翻訳講座(どちらも合同会社風雅伝)

使い方の流れ

  1. ① 2人のローン:AさんとBさんの借入残高・残りの期間・いまの金利を入れます。比べたい固定金利を入れると、各ローンの固定との分かれ目も出ます。条件が同じなら「Bさんも同じ条件」で写せます。
  2. ② 世帯の家計:手元資金、生活防衛資金、生活費、2人の手取りとその変化、大きな出費を入れます。
  3. ③ 世帯の現在地と分かれ目:2人の残高と返済、各ローンの固定との分かれ目、世帯の資金繰りの分かれ目が出ます。
  4. ④ 組み合わせ:2人がそれぞれ固定を選ぶかどうかの組み合わせごとに、毎月の返済と手元資金の推移を比べます。金利の動き方もここで決めます。
  5. ⑤ 繰上返済の配分:使うお金を、Aさんのローンに入れる割合(0〜100%)を動かしながら、手元に置く・運用する場合と比べます。
  6. ⑥ 片方の収入が止まったら:どちらかの収入が止まったときに、世帯の手元資金で何年分の備えがあるかを確かめます。
  7. ⑦ まとめ:ここまでの試算を1枚のレポートにし、PDFで保存できます。

計算の前提

金利の動きは世帯で1本
変動金利はどちらも同じ市場の金利に連動するので、2人の金利は同じ幅で動く前提です。2人の違いは、いまの金利(優遇幅の差)、比べる固定金利、残高、残りの期間で表します。
各ローンの計算は1人で借りている方向けと同じ
返済額、5年ルール・125%ルール、未払利息、住宅ローン控除は、1人で借りている方向けの住まいの羅針盤と同じ計算の部分をそのまま2回使っています。
「固定を選ぶ」の時期
変動金利のローンは今すぐ(次の1回目の返済のあと)、固定期間中のローンは固定期間が終わるときに、入力した固定金利を選ぶ扱いです。固定期間が終わったあとは、いまと同じ優遇幅の変動金利に戻ります。
手元資金の計算
毎年、2人の手取りの合計から、生活費、2本のローンの返済(切り替えの手数料を含む)、大きな出費を引き、住宅ローン控除で戻る額を足します。控除はそれぞれの人の分を、毎年の年末時点で受け取る扱いです。運用益や利息は含めていません。
資金繰りの分かれ目
④で決めた年数をかけて金利が上がり、その後も続く場合に、生活防衛資金を下回る年が初めて出る上乗せ幅です。上乗せ幅は+10%までで探します。
繰上返済の配分
1人で借りている方向けの「繰上返済・運用」と同じ考え方です。毎月出ていくお金は繰上返済しない場合の返済額にそろえ、浮いた返済額と2人それぞれの控除で戻るお金は同じ利回りで積み立てて、2本とも返し終わる予定の時点で比べます。繰上返済の方式は2人共通です。金利の動きは「④ 組み合わせ」の設定、2人とも「いまのまま」の場合で計算します。
片方の収入が止まった場合
止まった人の手取りを、止まっている間だけ入力した額(初期値0円)に置き換え、手元資金の計算をやり直します。「何年分の備え」は、止まった年から、手元資金がマイナスになる前の年までの年数です。団信の保障は判定していません。
各ローンの固定との分かれ目
それぞれのローンで、いまのままと固定を選んだ場合の総支払額(割り引かずに足した額)が等しくなる上乗せ幅です。2本は別々に返済されるので、Aさんの分かれ目はBさんの選び方で変わりません。「2人とも固定の分かれ目」という数字は出しません。

計算の確かさ

まだ確かめていないこと:実際の返済予定表との照合(金利が変わったあと)、団信の保障内容。団信で残高がなくなるかどうかは病気の種類などで変わるので、借入先の商品説明で確かめてください。

更新情報

v1.1.1(2026年9月29日)
「⑦ まとめ」をPDFで保存・印刷したとき、組み合わせの比較などの表が紙の幅からはみ出していたのを直しました。
v1.1.0(2026年9月29日)
「⑤ 繰上返済の配分」で、片方のローンの残高が使うお金より少なくても、比べられる割合の範囲で計算できるようにしました。
「⑥ 片方の収入が止まったら」の止まる期間の初期値を1年にしました。戻らない場合も選べます。
「次に返済額が見直されるまで」を、2人それぞれのローンの詳しい設定で入れられるようにしました。
記事などのリンクから、条件を入れた状態で開けるようにしました。
⑤と⑥の数字も、別に書き直した計算で再現できることを確かめました。
v1.0.0(2026年9月29日)
正式版として公開しました。「⑤ 繰上返済の配分」「⑥ 片方の収入が止まったら」「⑦ まとめ(PDF)」と、入力のファイル保存・読み込みを加えました。
試用版 v0.1.1(2026年9月29日)
「③ 世帯の現在地と分かれ目」「④ 組み合わせ」と使い方の最後に、住まいの暮らし方を考えるための書籍と無料講座(合同会社風雅伝)の案内を添えました。
試用版 v0.1.0(2026年9月29日)
最初の試用版です。2人のローンの入力、世帯の家計、世帯の現在地と分かれ目、4つの組み合わせの比較に対応しています。

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