FUGADEN JOURNAL — No.08
庭を、作品として残す。
一つひとつの庭には、その庭にしかない理由がある。完成した庭を「施工実績」ではなく「作品」として記録することについて。ホビット風の庭を例に。 施工例のページには、ふつう完成写真が並びます。それも大切ですが、写真だけでは、その庭がなぜその形になったのかは伝わりません。

ホビット風の庭
丸みを帯びた扉。地面から芽吹いたような石積み。「物語の扉を開く、遊び心の風景」を目指した庭です。既製品を組み合わせるだけでは、この「不揃いの美」は生まれません。名工の手で、一つずつ形にしていきました。
既製品の門扉や塀を選べば、工期も費用も読みやすくなります。それでもこの庭では、物語の入口のような扉と、土から生まれたような石積みという、一点ものの手仕事を選びました。
作品として記録する
これから私たちは、完成した庭を四つの観点で記録していきます。読み取った文脈。残したもの。選んだ素材と職人。そして、時間が経ってからの姿です。
施工件数を並べることより、一つの庭の理由を丁寧に残すこと。それが、次の庭を考える人にとって、いちばん役に立つ記録だと考えています。
Landscape Translation|文脈を、風景にする。