FUGADEN JOURNAL — No.13
予測をしない道具を、つくった理由。
「金利が上がったら、返済はどうなる?」知人の相談から生まれた、住宅ローンの判断の道具。予測はせず、判断が変わる「分かれ目」だけを示します。

金利の低い時期に組んだ住宅ローンの金利が、上がってきている。不安だ、という相談でした。
固定に切り替えるなら、いつなのか。そもそも、固定にするべきなのか。手元の資金は繰上返済に回すのか、運用するのか。どれも分からないまま、待ったなしで決めなければならない、と。
金利の行き先を、確実に知ることは誰にもできません。それでも、変動のままでいるか、固定に切り替えるかは、自分で決めなければなりません。
仕組みにしたこと
つくったのは、返済額を出すだけの計算機ではありません。判断が変わる境目、「分かれ目」を示す道具です。
金利があとどれだけ上がったら、固定にしたほうが有利になるのか。繰上返済と運用は、どこで逆転するのか。家計が苦しくなるのは、いつなのか。自分のローンの数字を入れると、その境目が出ます。
二人がそれぞれローンを組んでいる方のための版も、用意しました。
残さなかったもの
予測です。「上がる」「下がる」は言いません。羅針盤は方角を示す道具で、行き先を決める道具ではないからです。境目を目安に、決めるのは使う人です。
会員登録はいりません。入力した数字は、端末の外に出ません。こちらから勧誘の連絡をすることもありません。
できないことも、書いておきます。結果は試算であり、将来の金利や返済額を保証するものではありません。計算は金融機関が公表している試算と一円単位で照らし合わせましたが、金利が途中で変わったあとの実際の返済予定表とは、まだ照合できていません。
相談を、仕組みにする
使ってもらうと、「非常に分かりやすかった」と言ってもらえました。ただの試算ではなく、いくつもの角度から考えるための羅針盤になったようです。
境目が見えれば、自分で決められます。
住まいの羅針盤は、登録なしでそのまま使えます。
Landscape Translation|文脈を、風景にする。